ブルーレイはスルー


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東芝がHD-DVDの開発から撤退したことによってSONYを筆頭とするブルーレイ陣営の攻勢が強まっている。CMでは有名タレントが「ブルーレイ」という言葉を連呼し、時代は完全にブルーレイであるかのような印象を受ける。しかし現実はと言うとまだまだDVD優位の状況は変わっていない。こうした現状を考えると果たしてブルーレイが主流となる日が来るのだろうかという疑問を覚える。早ければ数年後には新しい規格が登場するだろうし、10年も経てば確実に新しい規格が主流になっているようなデジタル市場において、ブルーレイの未来はそれほど明るいものではないように思えてならない。

いま、HDDの価格が暴落し録画したものをHDDに残すことという選択肢が出てきた。PCを少しでも使いこなせる人であればわざわざDVDやブルーレイに残さないこともできるのだ。さらにHDDのコストパフォーマンスはブルーレイよりも圧倒的に高い。ドラマや映画を貯蔵しておく場所としてのHDDはiPhoneなどの登場によりますます重宝されるように思う。

高画質で残しておきたいと思わせるドラマや番組がほとんどない以上、やはりブルーレイはスルーという選択肢は間違っていないような気がする。おそらくDVDからブルーレイへの移行はVHSからDVDへの移行のような成功をおさめることはないだろう。