『かもめ食堂』


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かもめ食堂

かもめ食堂

夏のある日、ヘルシンキの街角に「かもめ食堂」という小さな食堂がオープンしました。その店の主は日本人の女性サチエ(小林聡美)でした。道行く人がふらりと入ってきて、思い思いに自由な楽しい時間を過ごしてくれる、そんな風になればいい、そう思ったサチエは献立もシンプルで美味しいものをと考え、メインメニューはおにぎりになりまして。しかし、興味本位に覗く人はいましたが、来る日も来る日も誰も来ない日が続きます。それでもサチエは毎日、食器をピカピカに磨き、夕方になるとプールで泳ぎ、家に帰って食事を作る、そして翌朝になると市場に寄って買い物をし、毎日きちんとお店を開く、ゆったりとしてヘルシンキの街と人々に、足並みを合わせるような、そんな時間を暮していました。サチエは、毎日真面目にやっていれば、いつかお客さんはやってくる、とそう思っていたのです。(C)2005 かもめ商会

余りに完璧すぎる三人組。監督はこの完璧過ぎる女優三人を使うことにより安定を求めた。しかし映画として作るならもうちょっと危なっかしい方が良い。特に片桐はいりが演じた役は、26、7歳くらいの女優を起用すべきだったと僕は思う。世界地図を指差してその先にあった場所にいきなり飛んで行く。そんな爆発的な行動力があるのはやっぱり26、7歳くらいの年齢の日本人女性でないとしっくりこない。

この映画でただ一つ残念な点は監督が自分の手で良い俳優を育ててやるという力強い意志が見えなかったこと。もちろん与えられた駒だけで映画を上手く作り上げたとしたならそれはそれで素晴らしい。けど、この監督の映画には欠かせないような自分の持ち駒を育てて欲しかった。

最後に一つ強調しておきたい。「かもめ食堂」は海外生活経験がない人は十全には理解できない。申し訳ないが外に出たことのない日本人が理解できるのはおそらくこの映画の表面的な部分だけだろう。そういう点からこの映画は日本を離れ異国の地で生活をしている人々にこそ観てもらいたいと願う。


勝手な思い込み:フィンランド人はシャイだけど新しい食堂ができたらおそるおそる試してみるくらいの好奇心はあるだろうし、もっと人懐っこいと思う。映画のように一ヶ月も人が入らない、なんてことはきっとないはず。

かもめ食堂 [DVD]

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