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『僕だけがいない街』第1話「走馬灯」~第2話「掌」


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売れない漫画家・藤沼悟は、「再上映(リバイバル)」と呼んでいる特殊能力を持っていた。その能力は、直後に起こる「悪いこと(事件・事故等)」の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度もタイムスリップしてしまうというものだった。自分の意思とは関係なく発動する上に、能力が発動した結果「マイナスだったことがプラマイ0になる(悪いことが発生しなくなるだけ)、もしくは自分にとってマイナスになる(未然に防ごうとした結果、自分が労力を使う)」というこの能力に不満を持ちながら、悟はピザ屋のアルバイトをこなす日々を過ごしていた。

 

アニメで言えば『STEINS;GATE』、実写で言えば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と同じタイムトラベルもの。つまり、未来に起きたことをなかったことにするため過去に戻るお話。最近では『Charlotte(シャーロット)』がタイムリープを使って話題となった。

 

ただ、上掲したWikipediaのあらすじを読むと、悪いことが起こらなくなるまでタイムスリップが繰り返される、とのことなので、結末はハッピーエンドにしかならないということになる。つまり、第1話でとんでもなく悪いことが起きたけど、最終的にそれは起こらなくなるということだ。

 

安心してください、母さんは殺されませんよ。

 

ノイタミナ枠なので、画や雰囲気は安心して見ていられる。しかし、先のエントリでも書いたように、俳優を声優として使った点に関しては不安しか覚えない。

 

第1話:「走馬灯」

藤沼悟。29歳。
彼は自身が引き起こす特殊な現象「リバイバル」の結果、交通事故に遭ってしまう。
幸い軽傷で済んだものの、心配して来た母親の佐知子と同居することに。
二人で行ったスーパーの帰り道、リバイバルが再び悟に訪れる。
今度は何事もなく、無事帰宅する悟だったが、ふいに佐知子から「スーパー前で誘拐事件が未遂に終わった」という不穏な言葉を耳にする。
そしてバイト先から帰ってきた彼は、信じられない光景を目にするのだった。

主人公、「リバイバル」という能力の紹介回。

 

母親が殺されたことにより「リバイバル」発動。それが起こらなくなる原因は過去にあった。いままでの「リバイバル」は最長でも数分だったのに、今回は18年もの過去にタイムリープしてしまったのだ。

 

しかしよくわからないのは、2006年の時点で起こっている誘拐事件と18年前の誘拐事件の犯人は同一人物なのかという点。母親が都内近郊のスーパーで誘拐を防いだことで犯人に目をつけられてしまうのだが、もしその犯人と過去の誘拐事件の犯人が同一人物というのであれば、あまりにも強引なご都合主義としか言いようがない。もし事件が北海道で起きているのなら同一人物でも構わないと思うが、さすがに距離の離れた関東地方で、18年前の犯人を、目を見ただけで気づいてしまう、という設定はどうかと思う。そしてもし18年前北海道で起きた誘拐事件の犯人が母親を刺したのであれば、どうして母親の現在居る場所を簡単に突き止めることができたのか、という疑問がわいてくる。その辺りの背景はきちんと説明してもらいたい。

第2話:「掌」

悟は突如、昭和63年に時間跳躍する。
それは“リバイバル”。
過去に戻り「違和感」を解決することで、起こりうる事件を回避するという現象だ。
そこでは母が在りし日の姿のままでいる……。
悟は失ったはずの時間を噛み締め、母を救いたいと願う。
これがリバイバルなら、違和感を解消すればそれが叶うかもしれない。
だが、なぜこの時代なのか、違和感がどこにあるのか。
答えが出ない悟。
その前を、ひとりの少女が通り過ぎる―。

29歳のまま、小学五年生の身体にタイムリープしてしまった主人公。母親の無事を真っ先に確認しようする。そして、小学五年生当時では気づけなかったこと、できなかったことを普通にやってのける。あの時ああしていたら、という第1話の台詞が生きてくる。

寝ても覚めても主人公が元の時代に戻る気配はない。これは「仁ーJINー」だ。未来に起きる悪いことを起こらなくするまで、未来へは戻れないのだろう。そして、主人公は決意を持って過去を生きる。母さんが殺されないようにするために。

 

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