会社員よ、これがフリーランスの現実だ!


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「LINEするより電話したい」  | ネットって気持ち悪いですか

某社「最近LINEって調子いいよねえ。ユーザーも1億人突破したらしいじゃない。ってことで逆張りしておきたいんだけど、ちゃちゃっと記事作ってくれるかな?」

元IT戦士(笑)「了解しました。」

某社「もちろん「若者のLINE離れ」でお願いね。」

というやり取りがあったのかどうかわかりませんが、この記事が「LINEオワコンだよねー!」という主張を展開したいためだけのやっつけ仕事であることは誰が読んでもわかります。いやむしろわからない人は自分のリテラシーの低さを嘆くべきでしょう。

フリーランスは頼まれればこうした記事も書かないといけません。それも昔のコネを使って仕事を貰ってですよ?重要なのはけっして自分で売り込んで書いた記事じゃないということです。コネを駆使してこんなクソみたいな記事しか書かせて貰えないのです。それでも目の前の小銭を稼ぐためには、提灯記事だろうとPR記事だろうと書かなければならないのがフリーランスの現実です。

日本は識字率が高く、文章を書ける人が普通にたくさんいます。出版不況と言いつつ、書店へいけば大量の本で溢れています。またネット上には、以前とは比べ減ったかもしれませんがブログ記事で溢れています。すでに書き手市場は飽和状態です。

ガジェット通信の転載問題がブロッガーの間で一部話題になっていますが、ガジェ通にしてみたら、社員やフリーランスに給料・小銭を支払い提灯記事を書かせるよりも、ネットで面白いブログ記事を探して転載した方がコストパフォーマンスが高いのですから、経営上正しい選択と言えるでしょう。

この人に書かせたい、書いてもらいたい、と思える記事を書く人は、ほんの、いいですか?、ほんの一握りしかいません。フリーランスの大半がその一握りからこぼれ、提灯ライターに成り下がるしかないのです。つまり、結論ありきの記事を書くことなど日常茶飯事です。しかもその記事で失敗したら二度と依頼されない可能性もある厳しい世界です。だからフリーランスは日頃からコネクションを大事にし、依頼者の意向に沿った記事を書くことをこころがけています。

フリーランスという存在は、コネがなければ生きていけない人たちが大半です。結果、フリーランスの高齢化も進んでいます。それはそうでしょう。コネのない若手がパイを簡単に奪えるような革新的な業界ではありませんから。「貧すれば鈍する」ではありませんが、中高年フリーランスがSNSを使って「仕事くれ!」とコネを使って仕事を得ようとする光景をよく見かけるようになりました。ただ紙面を埋めるためだけの記事は実績のある中高年フリーランスを使えば十分なので、言うことを聞く彼らは重宝されます。結果的に、一発ホームラン的な記事はネットで探して転載し、送りバント的な提灯記事はフリーランスに依頼するという流れに向かうのも当然なのです。

好きなことを書いて生きていくためには既存の出版業界に頼らずKindleなどを使って個人で出版した方がマシ、というアカルイミライが待っているかもしれません、とだけいっときましょか。

いじょ。