秀才の転落


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挫折に弱かった秀才。

携帯サイトに書き込んだ犯人の文面から、自らをエリートであると信じ「高校出てから8年、負けっぱなしの人生 」に耐えられなくなったことがうかがえる。

派遣による社会のひずみも一因ではあるものの、どうやら犯人の精神的な崩壊が主たる原因と思われ、この事件に対する怒りがさらにこみ上げ、ますます気鬱になってくる。

犯人は抱え込んだ”どす黒い感情”をいつ爆発させるか、ただそれだけを考えていたのかもしれない。引き金を引いたのは派遣先で自分のつなぎを隠されたと思いこんだことだろう。実際につなぎが隠されたのかどうかはまだはっきりしていないが、被害妄想を抱えていた犯人がその事で自分は完全に必要とされていないと思ったことは確かである。いまさら原因なんて調べても取り返しはつかないが、やはり派遣先の労働環境や条件などの徹底的な調査は必要だろう。

キチガイが起こした自己中心的な犯行であることは間違いない。