キング・オブ・コントもTHE MANZAIもM-1も、毎年技術の向上はあれど、爆発的な面白さがなくなり、新鮮味もないので全く見なくなった。
しかし、今年はにゃんこスターが各方面でいろいろ話題だったのでにゃんこスターだけ見ることにした。
一本目は確かにコントの定義をくつがえすほどのインパクトがあり、リズムネタとしても完成度が非常に高く、とても面白かった。
しかし、こうしたぽっと出の一発屋にはよくあることだが、にゃんこスターも案の定二本目を用意していないという致命的なミスを侵してしまった。結果、決勝でも同じリズムネタしかできず、審査員たちからかなり甘い点数をもらったにも関わらず、優勝を逃すこととなった。
もしにゃんこスターが二本目に、サンドウィッチマンやキングオブコメディレベルの、普通のネタを用意できていたら、きっと優勝だったろう。
よく言うことだが、ピカソは抽象絵画だけでなく具象絵画においても天才的だった、ということに尽きる。
キング・オブ・コントの結果は、にゃんこスターが単なる一発屋で終わる可能性を暗示したにすぎない。